小学校の教育環境のあり方について
小学校の教育環境のあり方についての検討経緯
検討経緯等につきましては以下の資料をご覧ください。
小学校の教育に関するアンケート結果
調査概要
平成17年調査は小学校保護者のみの対象でしたが、今回は乳幼児から小学校6年生までの保護者655世帯対象にアンケートをし、524世帯(東部244、南部129、西部103、北部45、未記入3)から回答をいただきました。回収率は80%(前回65.5%)でした。昨年度小学校の統合について教育委員会から提案をし、懇談会も開催したことや学力問題、いじめ・不登校問題など教育問題への関心が高いことから回収率が高くなったと考えられます。
アンケート項目
問1 あなたは小学校にどのような教育をのぞみますか。特にのぞまれる項目(3つまで)に○をしてください。(複数回答)
「基礎的基本的な学力を伸ばす教育」「思いやりなどの心を育てる教育」が多数です。また「学ぶ意欲が高まる教育」「マナーや社会のルールを身につけさせる教育」「表現力やコミュニケーション能力」についても高い比率となり、近年の子どもたちを取り巻く情勢やグローバル社会に生きるための、保護者や社会の要請が反映されているものと思われます。この項目では地区ごとに大きな差異はありませんでした。
問2 小学生にとって、大事な教育環境はどのようなものとお考えですか。当てはまる項目(3つまで)に○をしてください。(複数回答)
各地区共通して「教師の熱意指導力」「安心して生活できる学級」「一人ひとりの能力に応じた教育」が多数でした。地域の差異として「④学校学級の規模的環境」が北部地区で40%を超えており、これは少子化問題に切実である保護者の気持ちの表れではないかと思われます。
問3 今、通っている学校またはこれから入学する学校について、満足していることは何ですか。(複数に○可):(複数回答)
問4 今、通っている学校またはこれから入学する学校について、不満に思うことは何ですか。(複数○可)

問6 少子化により10人以下の学級が出てきています。更に進んで、1年生・2年生など連学年の合計が8人以下(国基準は16人)になりますと、1・2年生合同で授業をする複式学級になります。このことについて、どう思われますか。(1つだけに○)
問6は、「複式学級についてどう考えるか」を質問したものです。町全体では、「複式学級の教育効果を考えると学校統廃合もやむを得ない」が42%と高く、次いで「現在の学校で地域と密着した教育を」が22%でした。ついで「少人数ではなく適正規模の教育を」が19%、「特に問題を感じない」が13%でした。北部では③④の合計が80%と高く、学級人数の適正化について統廃合も含めて対策を求める声が多いと思われます。全体的には「複式学級を避けるために学校統廃合もやむを得ない」という考えが多くなっています。特に北部地区では「複式を避けて学校統合を」という比率が55%と他地区に比べて高くなっています。
問7 通う学校は、市町村が通学区を定め、指定することになっています。しかし、市町村によっては就学校指定の弾力化(通う学校を家庭で選択することができる)が行われています。このことについて、どう思われますか。(1つに○)
問7は「通学区の弾力化について」聞いたものです。全町では通学区の弾力化には賛成だが、いますぐに変えることについては考えていない保護者が48%と多いことがうかがえます。一方、地域で育てることが大事なので弾力化には反対という声も24%あります。地区ごとに見たときに、北部地区では通学区の弾力化を是非実施してほしいという割合も他地区に比べると高くなっています。平成17年度のアンケートと比べると、「弾力化を是非実施してほしい」の割合が、2.5%から29%と増加となっています。このことも北部地区での少子化が深刻という危機感の表れの一つだと考えられます。
問8 教育委員会では、1学級20~30人程度で、1学年2学級以上の規模が望ましい姿と考えていますが、あなたはどうお考えですか。(1つだけに○)
問8は、町教育委員会で「適正規模の学級人数を20から30人、1学年2学級以上が望ましいと考えたこと」について考えを聞いたものです。全町では「1学年複数学級が望ましい」が61%、「1学年1学級でよい」が27%でした。地区別では、東部と北部では1学年複数学級への意向が大きく、それぞれ、78%、53%であり、南部、西部はそれぞれ43%、46%となっています。また、「1学年1学級で良い」の地区別では、東部14%、南部41%、西部37%、北部35%でした。
問9(1)当面(5年以内に)どうすることがよいとお考えですか。(1つだけに○)
問9は「28年度一校統合」という昨年度教育委員会で提案した案について、当面(5年以内)、将来(6年以上先)に分けて質問したものです。

場所 | 「新たな場所を選定してほしい」「今ある校舎を活用してほしい」「中学校の校舎を活用できないか」という意見に分かれています。 |
時期 | 「なるべく早くしたほうがよい」「段階を踏んで将来は一校にしてほしい」「複式学級ができる前に」という意見が目立ちました。 |
方法 | 「中学校と連携ができやすいように」「小中一貫校に」「時間をかけて検討してほしい」「遠距離通学のバス」「事前交流学習を」 |
その他 | 「具体的なイメージを示してほしい」「一刻も早く統合してほしい」 |
場所 | 「最終的には新しい校舎を建設してほしい」「段階的に北小と西小が統合して」「今ある校舎を活用するにしても安全性、立地の条件、交通の利便さなど考慮」 |
時期 | 「北小学校の複式学級は避けるべきだ」「段階的に様子を見てほしい」「いきなり4小統合は避けたい」などの意見がありました。 |
今回のアンケートで、保護者の皆さんが真剣に子どもたちの教育を考えてくださっていることが改めてはっきりしました。統合問題についてはこのアンケート、さらに一般町民から抽出するアンケート調査をもとに慎重に教育委員会で協議・検討していきたいと考えています。
一般町民アンケート調査結果
昨年11月に町行政統計調査員の皆様に調査協力をいただき実施しました標記のアンケートの集計ができましたので、以下のとおりお知らせします。
今後は、皆さんからいただきましたご意見等を参考に小学校の統廃合問題を含む小学校教育について、さらに議論を深めてまいります。
○保護者アンケートと町民アンケートの比較(PDFファイル;平成26年2月広報やまのうち掲載内容)
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